「 HTML や CSS を始めたいけど、まず何を準備したらいいの?」

「パソコンだけあればできるの?専門的なソフトが必要?」

そんな疑問のせいで、最初の一歩が踏み出せない人は意外と多いです。

でも安心してください。

HTML ・ CSS は、パソコン1台あれば今日から始められます。

この記事では、 HTML ・ CSS を始めるうえでなにが必要でなにがいらないのかを整理して、無料で使えるエディタ( VS Code )の準備方法から、実際にファイルを作ってブラウザで開くところまでを、初心者でもつまずかないように”最小限”にしぼって解説します。

読み終わるころには、あなたのパソコンで HTML ファイルを作って、それをブラウザで表示できる状態になっています。

「とりあえず書ける環境がほしい!」という人は、このページさえ読めばOK。

それでは、まず「パソコンだけで本当にできるの?」というところから見ていきましょう。

HTML・CSSは”パソコンだけ”で始められる?

結論から言うと、 HTML ・ CSS はパソコン1台あれば今日から始められます

お金のかかるソフトも、特別な設定も必要ありません。

まずはここで”何が必要で、何はいらないのか”を整理しておきましょう。

必要なのは”パソコンとブラウザ”だけ

HTML や CSS は、ただの”文字のファイル”です。

  • 書く
  • 保存する
  • ブラウザで表示する

という仕組みなので、最低限あればいいのは次の2つだけ

  • パソコン( Windows でOK)
  • ブラウザ( Chrome / Edge など)

特別なマシン性能もいりません。

よくある誤解「専門的なソフトって必要?」

Web制作というと、「高いソフトを買わないとできないのでは?」と思われがちですが…

結論は不要です

  • 有料ツール → なくてもOK
  • 大きな設定 → 初心者は不要
  • 難しいプログラム → HTML ・ CSSでは使わない

昔は専用ソフトが必要な時代もありましたが、今はぜんぶ無料&シンプルに始められます。

最初に準備するのは”エディタ”だけ(無料)

エディタとは、 HTML ・ CSS の”文字を書く場所”のことです。

普段のメモ帳でも書けますが、書きやすさを考えると VS Code (無料)を選ぶのがいちばん。

  • 色分けで見やすい
  • 間違いに気づきやすい
  • ファイル管理がラク
  • 初心者でも使いやすいUI

このあと一緒にインストールしていきます。

ここまでのまとめ

  • HTML ・ CSS はパソコンとブラウザがあれば始められる
  • 高いソフトや難しい設定は不要
  • 無料のエディタ( VS Code )を入れるだけで準備OK

まずはVS Codeを用意しよう

HTML ・ CSS を書くときにいちばん使われている無料エディタが Visual Studio Code(通称:VS Code)です。

はじめて聞く名前でも大丈夫。

インストールして開くだけで、すぐに使えるようになります。

難しい設定は不要なので、このページの流れ通りに進めればOKです。

なぜVS Codeがおすすめなの?

初心者にとって VS Code が便利な理由は、ざっくりこの3つです。

  • コードが色分けされて見やすい
    • どこがタグで、どこが文字なのか一目でわかる
  • スペルミスなどの間違いに気づきやすい
    • 初心者がつまずく”閉じタグ忘れ”なども見つけやすい
  • 無料なのにプロも使うレベルの高機能
    • 将来の学習にもそのまま使える

“とりあえずこれを入れれば大丈夫”という安心感があります。

VS Codeをダウンロードする手順

STEP1
公式サイトからダウンロードする

公式サイトに行って” Download for Windows “を押す

STEP2
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして開く
STEP3
利用許諾契約書の同意

問題がなければ”同意する(A)”を押してください

STEP4
インストール先の指定

特にこだわりがなければ”次へ(N)”を押してください。

STEP5
スタートメニューフォルダーの指定

特にこだわりがなければ”次へ(N)”を押してください。

STEP6
追加タスクの選択

全部チェックを入れて”次へ(N)”を押してください。

STEP7
インストール準備完了

下の画像のようになっていたら”インストール(I)”を押しましょう。

STEP8
インストールされます
STEP9
終わり

下の画面になれば終わりです。

“完了(F)”を押してください。

STEP10
VS Codeが開く

インストール時に迷いやすいポイント

VS Code のインストールでは、初心者がひっかかりやすい場所が2つあります。

” PATH に追加”というチェックは入れたままでOK?

入れたままで大丈夫。

特に深い意味はなく、初心者は気にしなくてOK。

ショートカットを作るかどうか

作っておくと楽。

デスクトップにアイコンがあるとすぐ起動できて便利です。

ここまでのまとめ

  • VS Code は無料で使えて初心者でも扱いやすい
  • ダウンロード → ファイル開く →同意する → 次へ → 次へ → 次へ → インストール でインストール完了
  • 迷いやすい場所も”基本そのまま”で問題なし

VS Codeを日本語化して使いやすくする

VS Code をインストールした直後は英語表示になっています。

英語のまま使っても問題はありませんが、日本語化しておくと圧倒的にラクです。

ここでは、たった1つの拡張機能を入れるだけで VS Code を日本語表示にする方法を解説します。

英語のままだと何が困る?

  • メニューの意味が直感的にわからない
  • 最初の設定で迷いやすい
  • ネット上の日本語解説と見た目が違う

など、細かいところで戸惑うポイントが増えてしまいます。

最初は”使いやすさ優先”で日本語にしておくのが安心です。

日本語化するための拡張機能を入れる

日本語化は、拡張機能( Extension )を入れるだけで完了します。

STEP1
左側にある四角が4つあるアイコンを押す
STEP2
検索欄に”Japanese”と入力しインストールする
STEP3
右下に”日本語にして再起動しますか?”と出てくるので” Chang Language and Restart “を押す
STEP4
再起動されて日本語になってたらOK
STEP5
終わり

ここまでのまとめ

  • VS Code は最初が英語表示
  • ” Japanese Language Pack “を入れるだけで日本語化できる
  • 再起動するとメニューが日本語に変わる

VS Codeでフォルダとファイルを作ってみよう

日本語化までできたら、いよいよ自分の手で HTML ファイルを作る準備です。

ここでは、

  • 作業用フォルダを作る
  • VS Code でそのフォルダを開く
  • index.html を作る

という最初の一歩を一緒にやっていきます。

難しい操作は一切ありませんので安心してください。

まずは”作業用フォルダ”を1つ作ろう

HTML ・ CSS を勉強するときは、1つのフォルダの中にファイルをまとめるのが基本です。

  1. デスクトップで右クリック
  2. “新規作成” → “フォルダー”
  3. 名前を html-css など、わかりやすいものにする

このフォルダの中に、これから作る HTML ファイルや CSS ファイルを入れていきます。

フォルダ名は”半角英数字”にしておくと後々トラブルが少ないです。

VS Codeでフォルダを開く手順

STEP1
左側にあるファイルのアイコンを押す

STEP2
“フォルダーを開く”を押す
STEP3
“このフォルダー内のファイルの信頼しますか?”と聞かれるので”はい、作成者を信頼します”を押す
STEP4
フォルダが開けた

特に見た目に変化はないですが、ファイルは開けています。

左側のエクスプローラーの下に、作成したフォルダーの名前が書いてあればOKです。

STEP5
終わり

ファイル単体ではなく”フォルダごと開く”のがポイント!
これで VS Code が”作業場所を理解してくれる”ようになります。

新しく HTML ファイルを作ってみよう

フォルダを開いたら、次はファイル作成です。

  1. 左側のフォルダ名の右にある”新しいファイル”アイコンをクリック
  2. ファイル名を index.html と入力して Enter

これで最初の HTML ファイルができました!

最初の基本形を入れておく

index.html を作ったら、まずは HTML の基本形を入れておきましょう。

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>はじめてのHTML</title>
</head>
<body>

</body>
</html>
HTML
このコードでなにをしているか
<!DOCTYPE html>

HTML ですよ!と宣言

<html>

HTML 全体を囲むタグ

<head>

画面に表示されない設定を書く場所

<meta charset="UTF-8">

文字化けしないための設定

<title>

ブラウザのタブに出る名前

<body>

画面に見える内容を書く場所

これでファイルの準備はバッチリです。

Ctrl + S で保存を忘れずに!

ここまでのまとめ

  • デスクトップに作業用フォルダを作る
  • VS Code は”フォルダごと”開く
  • index.html を新規作成
  • HTML の基本形を入れてスタートライン完成

Live Serverで”すぐ結果が見える”ようにする

通常、 HTML を書いたら

  1. 保存する
  2. ブラウザでファイルを開く
  3. また編集して保存する
  4. またブラウザを更新する

という流れになりますが…

Live Server を使うと、書いたそばから画面が更新されるので、初心者でもすぐ”結果を見ながら”進められます。

ここでは、VS Code の拡張機能” Live Server “を使ってプレビューできるようにしましょう。

Live Serverって何?

簡単に言うと、HTML を編集 → 保存すると、ブラウザが自動で画面を更新してくれる機能のことです。

メリットはこんな感じ

  • 書いたものがすぐ見える
  • 反映されない問題に気付きやすい
  • 学習スピードがかなり速くなる

Web 制作ではほぼ必須の便利ツールです。

“Live Server”をインストールしよう

STEP1
VS Code の左側の拡張機能アイコン(四角が4つのやつ)を押す
STEP2
検索欄に” Live Server “と入力
STEP3
一覧から” Live Server “(作者: Ritwick Dey )を選ぶ
STEP4
“インストール”を押す
STEP5
“発行元の” Ritwick Dey “を信頼しますか?”と聞かれるので”発行元を信頼してインストールする”を押す
STEP6
インストール完了

実際にライブプレビューしてみよう

  1. VS Code で index.html を開く
  2. 右下にある” Go Live “をクリック
  3. ブラウザが自動で立ち上がり、 HTML が表示される

これでライブプレビューの開始です!

反映されるか試してみよう

<body> の中に、ためしに” Hello! “と書いてみます。

<body>
  Hello!
</body>
HTML

そして Ctrl + S (保存)。

ブラウザが自動で更新されて、画面にも” Hello! “と表示されれば成功です。

うまく表示されないときのチェックポイント

  • ファイルを保存している?( Ctrl + S )
  • index.html を開いた状態で” Go Live “を押した?
  • 拡張機能が正しくインストールされている?
  • ファイル名が index.html になっている?(スペルミス注意)

このあたりを確認するとたいてい解決します。

ここまでのまとめ

  • ライブプレビュー = 編集内容がすぐ見える便利機能
  • Live Server をインストールして” Go Live “で起動
  • 保存すると自動でブラウザが更新される

ここまでできたら準備完了!次に進もう

ここまでの手順がすべてできていれば、もうあなたは HTML ・ CSS を書ける環境が整った状態 です。

少し長く見えたかもしれませんが、実際にやっていることはシンプルで、

  1. フォルダを作る
  2. VS Code を入れる
  3. 日本語化する
  4. HTML ファイルを作る
  5. ライブプレビューする

という5つのステップだけです。

「もう書ける状態になった!」というのが、今回のゴールです。

できるようになったこと
  • パソコンだけで HTML ・ CSS が始められることを知った
  • VS Code の公式版をインストールできた
  • 日本語化して使いやすい状態になった
  • 作業用フォルダと index.html を自分で作れた
  • ライブプレビューで、書いた内容をブラウザで確認できた

確認問題

用語ミニクイズ

VS Code は、 HTML を書くためのなんのような役割?

  1. ブラウザ
  2. メールソフト
  3. エディタ
答え

答え:3. エディタ

反映されないときにまず確認することは?

HTML を書いてもブラウザに反映されないとき、最初に確認すべき基本の1つはなんでしょう?

答え

答え:保存(Ctrl + S)したかどうか

実際にやってみる問題

VS Code を開いて、自分の作業フォルダの中に新しい HTML ファイルを1つ作ってみましょう。

名前は test.html など、なんでも OK です。

作れたら、もうあなたは” HTML が書ける人”です!

次は”初めてのHTML”に進もう

次はいよいよ、手を動かしながら“はじめての HTML を触る”に進みます。

  • HTML ファイルを作る
  • ブラウザで開く
  • Hello World を表示する
  • 基本形の意味を知る

など、実際に動かしながら進めていくので”書いて覚える”感覚が一気につかめます。